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高機能自閉症児くりーむの才能開発

高機能自閉症児くりーむの才能開発

くりーむの幼児期3(A病院での受診)

私の住んでいるところはたいへんのどかなところで、なんと自閉症を診断できる医師が県内にいないのです。えーっ!って驚いちゃったけど、仕方がない。どうせ近くにないんならついでに実家に帰っちまえ(幸い実家は都会にあった)ということで、ネットを検索しまくり、経験豊富な臨床心理士のいるA病院をまず選びました。それから実家近くに国立精神・保健センターB病院があって、そこの児童精神科も受診することにしました。

1.A病院
 臨床心理士の先生は40歳代の女性。おっとりしているようできびきびしていました。当時くりーむは4才になったばかり。おもちゃの自動販売機を出して先生の指定するものをくりーむに出させた。「ビールは買いません。どうして?にがいからです。」と先生。そのあと先生「ビールは買いますか?」くりーむ「買いません。」先生「どうして?」くりーむ「にがいからです。」と会話のやり取りができた。当時くりーむは、はい・いいえのやりとりくらいしかできなかったので、それにはたいへん驚いた。この先生の下で学ばせたい!と思ったが、距離的に無理な話である。ビーズのひも通しもやった。が、先生の指示に従えず、自分勝手にビーズを通すくりーむ。それからはじめてひらがなも書いた。読めるのに書けなかったので「今は無理かな。」と思っていたのに、先生が「よこよここうやってくるん!」と歌いながら「ま」の字を書くとくりーむも「ま」を書いた。またまた驚いた。
 くりーむについては「自閉傾向がある」という診断。
 「ピアノのこと」にも書いてあるが、ピアノを薦めたのはこの先生。ピアノと同時に、言葉の教室にも早く通わせるべきだと言った。「この子は伸びるわよ!」と言ってくれたのが嬉しかった。あと「もしかしたら小学校の2,3年生になったらほとんどわからなくなっているかも(自閉傾向が)。」とも言ってくれた。この言葉にすがってくりーむを育ててきたといっても過言ではない。
 


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